初心忘れるべからず

     

    僕の心に残る言葉の一つに

     

    「初心忘れるべからず」(始めた頃の気持ちを忘れない)

     

    があります。

     

    言葉自体は学校でも部活でも家でも聞いたことがあると思いますが、「能-650年続いた仕掛けとは-」安田登 著の中で次のように述べられています。

     

    初心の「初」の字は、「衣」偏と「刀」からできており、元の意味は「衣(布地)を刀(鉄)で裁つ」。すなわち「初」とは、まっさらな生地に、はじめて刀を入れることを示し、「初心忘れるべからず」とは「折あるごとに古い自己を裁ち切り、新たな自己として生まれ変わらなければならない、そのことを忘れるな」という意味なのです。

     

    世阿弥はこの「初心忘れるべからず」を折あるごとに自身の能に訴えかけ、新しい能を更新していったようです。

     

    この言葉は行き詰まったときに一旦基本に立ち返るというニュアンスと、古い自分に固執せず常に新しい自分を模索するという二つの解釈が存在します。

     

    後者の意味は、非常に能動的に機能しています。新しいものは古びるし、現在は必ず過去になるので、私たちは常に自分を律さなくてはなりません。

     

    「初心忘れるべからず」。自分の調子がいいときこそ問いかけてみたいと思います。

     

    能に関することが書いてありますが、私たちの私生活や気持ちに深く関係することが多く書かれていて面白いです。

     

    「能-650年続いた仕掛けとは-」安田登 著

     

     

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